Linux Weather Forecast
Linux天気予報へようこそ。このページではLinuxの開発コミュニティーで現在進行中の開発をトラッキングしております。これらの開発結果はメインラインカーネルに採用され、近い将来メジャーなLinux ディストリビューションに取り入れられていく可能性の高いものです。この天気予報はLWN.netのエグゼクティブ・エディターJonathan Corbetが担当します。もし何かこの天気予報をより正確なものにするための提案があればディスカッション・ページにコメントを送ってください。例えば「このプロジェクトあるいはパッチセットはトラッキングするべきだ」とか。
天気予報の要約
現在の状況:カーネル2.6.33は2月24日にリリースされました。2.6.33の開発サイクルでは約180社の,さまざまな企業を代表する1200人の開発者からのほぼ11,000の追加変更が見られます。詳しいデータはこちらをごらんください。
2.6.33の主な変更点は
-いくつかのトレース機能が改善されました。例えば dynamic tracing, ランタイム時に任意のトレースポイント(ftraceあるいはパフォーマンスイベントと一緒に使用するため)を設定できるようになりました。
-新しいブロックI/Oバンド幅コントローラー 競合するプロセスの中のブロックデバイスのバンド幅をコントロールすることができます。システムアドミニストレーターにとっては便利な機能です。このコントローラーはまだ未完成で今後の開発サイクルでもかなりの量(のパッチ)が追加されます。
-ネットワークスタックにTCP coolie transactions プロトコルのサポートが入りました。TCPCTによりネットワーク・スタックのスケーラビリティ及びサービスに対する攻撃からの防御に強くなりました。
-DRDB, distributed block device の実装がされました
-Nouveauドライバー - NVIDIAチップセットのリバースエンジニアのドライバーがマージされました。Nouveauのマージに関して詳しくはこちらをご覧ください。(*Nouveauドライバー :http://sourceforge.jp/magazine/07/09/06/0125203)
-新しい圧縮キャッシュメカニズム;これを有効にすればメモリーコンテンツを圧縮し重複したコンテンツが入ったページを減らし、メモリーの有効活用ができます。(特にホストOS上でいくつかの仮想ゲストOSが動作している場合に威力を発揮します)
-デバイスマッパーの新しい"snapshot merge" target. このパッチの目的はファイルシステムをロールバックして以前の状態、スナップショットを取ったときの状態に戻すことです。例えばオペレーティングシステムのアップグレードがうまくいかなかったときなどにそれをundoするために使用することができます。
-ローレベルのspinlock renaming patch がマージされました。 Linuxユーザーの目に見えるものではありません。カーネル開発者でさえも気づかないかもしれません。 しかしこれはこの後に続く残りのリアルタイム・プリエンプションツリーがマージしていくための重要な一歩です。全て入ることになればLinuxにかなりのリアルタイム・パフォーマンスをもたらすでしょう。
それ以外にも、もちろんいつものように今回もたくさんの新しいドライバーが見られます。またたくさんのバグフィックスや改善も見られます。
短期予報:2.6.34カーネルは2010年の5月中旬あたりになると予想されます。現時点ではマージ方法がまだ公開されていないので、次のバージョンでどのような機能が入るかはわかりませんが、明らかになり次第こちらのページにアップデートいたします。
特定エリアごとの話題
このForecastは特定サブジェクトごとに分割されています。
コアのカーネル開発:スケジューラ、リアルタイムサポート、イベント管理及びメモリー管理
仮想化とコンテナ:Xen, KVM,コントロールグループなど
ファイルシステム:ext4,btrfs,それ以外の格納データ方式
セキュリティ:Linuxシステムをセキュアにするための技術及び改良。
ネットワーク:ネットワーク・チャンネル及びその他の技術
ハードウェア・サポート:ハードウェア・サポートに関するトピックス 上記に当てはまらない
それ以外のトピックス ユーザースペース:ローレベルプラットフォームに重要な位置を占めるユーザースペースのコード

This work is licensed under a Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License.






