第2回(06年 9月11日)

◆第2回 OSDL Japan Linux Symposium

日 時 2006 年 9 月 11 日(月曜日)9時30分 ~ 17 時

場 所 社団法人 日本建築学会 建築会館 ホール

定 員 150 名

対 象 Linux に関心があるソフトウェア開発者、 オープンソースのソフトウェア開発に貢献したい開発者

[テーマと講演者、資料へのリンク]

1. The Linux ext2/3/4 Filesystem : Past, Present and Future :Theodore T'so氏(IBM)

ext3ファイルシステムはリナックスコミュニティに信頼性と安全とまた高性能を提供するext2 との後方互換性に役立ちました。歴史的に、いろいろな機能は非常に慎重にext3に加えられました。今秋から、ext3開発コミュニティはext4の上で作業を行い、その作業は、より高速で堅牢な次世代ファイルシステムを作成する多くの追加機能と、より多くの拡張を加えるための場になるでしょう。このセッションではext2とext3ファイルシステムの歴史、ext4ファイルシステムのために計画されている特徴、ext4の開発の変更、およびその変更が作られた理由について議論します。 資料はここ:

2. gcc - An Architectural Overview :Diego Novillo氏 (Red Hat)

このプレゼンテーションでは、私はGNU Compiler Collection(GCC)とその開発コミュニティの内部の作業について説明します。また、GCCの開発過程、コミュニティ作業、およびその内部の構造に集中して議論します。さらに、最近の技術の進歩と未来へのロードマップについても議論します。 資料はここ:

3. Ottawa Linux Symposium (2006 年 7 月 19 日~ 22 日)から

-A Review of the 2006 Linux Kernel Summit and Linux Symposium :Craig Ross氏 (Linux Symposium)

LinuxカーネルサミットとLinux Symposiumは、世界で最も敬意の払われている教育的なLinux会議のうちの2つです。30ヶ国以上から出席者があり、これらのイベントには、世界的なLinuxコミュニティの真の代表者が集まります。このイベントでは、Linuxの基本開発の様々な分野のリーダー、さらに考察を重ね、教育し、革新を育てるための環境にいるLinuxユーザーが集まります。このプレゼンテーションでは、2006に行われたこのイベントの主要なプレゼンテーションの概説と、会議の将来の計画や歴史を議論します。     資料はここ:

-Linux Kernel Summit Report :五島康文氏(富士通)

このセッションでは,Linux Kernel Summitの議論の内容と会場の熱気について、その一部を会場の皆さんにお届けします。     資料はここ:

-OLS 2006 Report :Fernando Luis Vazquez Cao氏(NTTデータ)

7月中旬に開催された Ottawa Linux Symposium に参加して、印象に残った議論や感想について述べるとともに、日本でも関心の高いダンプ関連のセッションの模様について紹介します。     資料はここ:

4. Integrating Paravirtualization into the Linux Kernel :Rusty Russell氏(IBM)

市販のハードウェア上でのリナックスの仮想化技術に対して多くの関心が集まっています。リナックスのための仮想化を可能にするための幾つかの異なったパッチが提案されました、そして、今回のカーネルサミットでは、「paravirt_ops」といわれるインタフェースを受け入れる事に同意がなされました。このセッションでは現在構成されているそのプロセス、インタフェース、および実装について詳述するつもりです。 資料はここ:

5. パネルディスカッション    OSDL Tom Hanrahan氏、IBM Rusty Russell 氏、独立行政法人 産業技術総合研究所 g新部 裕 氏、VFAT メンテナー 小川 浩史氏、NEC OSS推進センター グループマネジャー 柴田 次一 氏

パネルディスカッションの概要

以下はパネルディスカッションの概要ですが詳細なレポートはここにありますのでご参照ください。

小川浩史さんの場合は「コミュニティの一員というつもりで」――

小川さんは、LinuxカーネルのFAT/VFATファイルシステムのメンテナーです。小川さんは、どうしてこのような役割を担うようになったのしょうか。それは、FATファイルシステムの日本語サポートについて以前のLinuxカーネルにあった不具合を改善するパッチを作り、LKMLに投稿したのがきっかけでした。ところが、その投稿メールには、コミュニティからの反応はまったくなく、無視された状態となってしまいました。そこで、小川さんはメンテナーが問題をきちんと認識できるように、できるだけ詳細に説明することによってそのパッチ議論が始まったわけです。こうして、LKMLに初めて投稿してから5年後、小川さんはLinuxカーネルのメンテナーの1人となりました。

g新部裕さんの場合は「自分の仕事が受け入れられなくても気にしない」――

g新部さんは、政府の支援でフリーソフトウェア、オープンソースソフトウェアを開発できるようにするという幅広い活動を行っている観点からアドバイスをしていただきました。

まずオープンソースソフトウェアの機能を改良するアイデアを思いついた場合はアイデアやWishリストの段階でそれを公表せずに、まず自分で実装し、楽しんでみて、その結果が良ければ出すことです。また、あるオープンソースソフトウェアの問題点を見つけた場合はバグレポートを出しましょう。きちんとしたバグレポートを書くという作業はフリーソフトウェアにとってとても大事なことです。

Theodore T'soさんの場合「メンテナの視点で考えてみよう」――

オープンソースコミュニティに参加する場合、Tedさんは、気をつけるべきいくつかの点を教えてくれました。

それは、あるオープンソースソフトウェアの機能を改良するアイデアを思いついた場合はまずメンテナと話し合うということが大事です。 またあるオープンソースソフトウェアの問題点を見つけた場合はもしその問題がシンプルなものであれば、パッチを作って投稿するか、再現可能な条件についての情報を出すべきです。