第8回(08年7月9日)

第8回 The Linux Foundation Japan Symposium 開催概要
日 時 2008年7月9日(水曜日)9時30分 ~ 17時30分(9時00分受付開始)
場 所 大手町KDDIホール         http://www.kddihall.co.jp/info.html     東京都千代田区大手町1-8-1 KDDI大手町ビル2F Tel.03-3243-9301
テーマ The Latest Kernel and Security
参加費 無料 (事前登録制)
定 員 160名
対 象 Linux に関心があるソフトウェア開発者、 オープンソースのソフトウェア開発に貢献したい開発者

 

  1. 9:30- 9:40 Opening Remark
  2. 9:40-10:40 The Completely Fair Scheduler ---- Thomas Gleixner (linutronix) CFS(Compeletely Fair Scheduler)は、カーネル2.5以来ずっとLinuxのCPU資源の管理を担ってきたO(1)スケジューラーを置き換え、カーネル2.6.23に組み込まれました。 CFSと言う言い方自体、実は、この新しいプロセススケジューラーが持つ機能全体を表現してはいません。たしかに、公平性(fairness)の部分は、O(1)スケジューラーの不足機能として最も注意を惹きやすいところですし、また、CFSは、O(1)スケジューラーを拡張した発見的手法であり、完全な応答性と公平性を実現しています。 今回の講演では、この新しいスケジューラーの基本概念を説明し、さらに、いろいろな機能拡張についても詳説しました。
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  3. 10:50-11:50 Status and Direction of Kernel Development ---- Andrew Morton (Google) Linuxカーネルの最新状況に関して簡単に状況報告をした後、できるだけ多くの時間を質問時間に充てました。
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  4. 13:00-14:00 SELinux Project Overview ---- James Morris (RedHat) Linuxのセキュリティ強化を目差すSELinuxプロジェクトは、強制アクセス制御(Mandatory Access Control:MAC)をLinuxに作りこみました。広範なセキュリティ要件に合致するように設計されたSELinuxは、広く利用されているOSとしては、初めてMACセキュリティを実現したものと言えます。 SELinuxプロジェクトは、セキュリティの実現に向けたオープンな共同開発作業が、いかに従来のやり方では達成できないような技術革新をもたらしたかを示す実例です。当初は複雑過ぎるという問題もありましたが、SELinuxは最近、急速に進化しており、使い勝手の改善や、機能の強化がなされています。 今回の講演では、プロジェクトの概観、動作原理、設計目標、今後のマイルストーンなどを説明し、最近の開発成果と継続中の開発にも触れました。本講演の目的は、SELinuxがいろいろなセキュリティ目標実現のために利用できることを理解して頂くことにあります。
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  5. 14:10-15:10 Introduction to Labeled Networking on Linux ---- Paul Moore (HP) 最新のLinuxでは、SELinuxやSmackというようなLSM(Linux Security Module)を活用したセキュリティ機能が具わっています。これらのLSMは、OS環境の全ての側面に渡り、それらのセキュリティポリシーやアクセス制御にLabeled Securityと呼ばれる概念を適用しています。Labeled Networkingは、Labeled Securityの概念のネットワークレイヤーへの拡張であり、セキュリティラベルに基づくネットワークのアクセス制御を実現する技術です。 本講演では、Labeled Networkingの導入説明、LinuxカーネルにおけるいろいろなLabeled Networkingの説明、さらに、それらのおのおのがなぜ重要なのかを解説しまし、現在のLabeled Networkingの機能および現在開発中の状況にも触れました。最後に、Labeled Networkingに影響を与える協調や標準化の状況を示し、それらがLinuxに与える影響について注意喚起しました。
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  6. 15:20-16:20 Realities of Mainlining - Case of the TOMOYO Linux Project ---原田季栄(NTT Data) TOMOYO Linuxのメインライン化の道のりについて、どう考えて、何を行い、どう感じたかを「失敗体験を含めて」共有し、参加者の皆さんの参考にしていただきたい。
    資料へリンク (3,768KB)    TOMOYO Linuxの関連資料は次のサイトにて参照できます。 http://sourceforge.jp/docman2/ViewCategory.php?group_id=1973&category_id...
  7. 16:30-17:30 Panel Discussion:カーネル開発プロセスの現状と変化---Andrew Morton、Thomas Gleixner、柴田次一(NEC) Thomas Gleixner 氏と Andrew Morton 氏を迎えて、最近のカーネル開発プロセスに関する話題を話しました。 Thomas Gleixner氏は リアルタイム機能や x86/X86-64 のマージなどの重要なプロジェクトを担当していますが、これらの活動での開発プロセスの違いやこれらのメリットなどについて話しを伺い、会場からの彼への開発プロセスに関する質問を受け付けました。 Andrew Morton氏は -mm パッチセットの取りまとめを行い、多くのパッチがメインラインにマージされるように尽力されていますが、最近の linux-next の状況や、linux-staging の開始と -mm の関係などについて話しを伺いました。モデレータ:柴田 次一  
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  8. 17:30-17:35 Closing Remark