The Linux Foundation がコンシューマー エレクトロニクス向け長期安定カーネル構想を発表

Long Term Stable Kernel Initiative
定期更新と長期サポートを必要とするコンシューマー エレクトロニクス機器メーカーのニーズに応える業界特化の新しいカーネル ツリー (日本語参考訳)

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2011 年 10月26日 チェコ共和国プラハ(LinuxCon Europe)発
Linux の成長促進に取り組むグローバルな非営利団体である The Linux Foundation (略称: LF) は、Consumer Electronics (CE) ワーキンググループによる新プロジェクト「Long Term Support Initiative (略称:LTSI)」を発表しました。
この新プロジェクトは、コンシューマー エレクトロニクス製品のライフサイクルに合うように、年に1回安定版のLinuxカーネルを選択し、それを2 年間、長期的かつ定期的にメンテナンスします。

LTSIは、The Linux Foundation において運営される さまざまなコンシューマーエレクトロニクス製品で共通に使用できる Linux kernel の保守を行う業界横断的な活動で、LG電子、QualcommAtheros、サムスン電子、ソニー、東芝、日本電気、パナソニック、日立製作所ならびに、ルネサスエレクトロニクスがサポートを表明しています。このプロジェクトでは、コンシューマーエレクトロニクス製品の標準的な製品ライフサイクル(通常2-3年)の間、安定した品質のLinux環境が提供できるようにコンシューマーエレクトロニクス業界向けの長期安定カーネルツリーを構築してメンテナンスしていきます。

このプロジェクトへのサポートを表明している各社のコメントに関しましては、以下のページをご覧下さい。

https://www.linuxfoundation.org/news-media/announcements/2011/10/industry-support-long-term-support-initiative-ltsi (原文:英語)

https://www.linuxfoundation.jp/news-media/announcements/2011/10/JP_industry-support-long-term-support-initiative-ltsi (日本語参考訳)

現在コンシューマーエレクトロニクスベンダー各社が製品をタイムリーに市場に投入するために、独自で膨大なバックポート、デバッグ、ドライバー開発などを独自で行っていること、そしてそのような開発、エンジンニアリング独自カーネルの保守に相当なコストがかかっているという問題があるので、 LSTI の活動は重要な意味をもっています。ベンダー各社が LTSI の活動に協調することにより、現在業界共通の課題となっている 別々に同じ問題を少しだけ違う方法で解決しているという 無駄を排除していくことができるのです。

The Linux Foundation のエグゼクティブ ディレクター Jim Zemlin は次のように述べています。
「CE 業界は Linux を利用して、コストを削減し、製品化までの時間を短縮してきました。そして、今回、カスタム カーネルを維持するための費用のかさむ重複作業を削減するために次のステップを踏み出しました。LTSIは重要な取り組みです。なぜなら、これによって、コンシューマーエレクトロニクス業界は業界向けの共通のカーネルメンテナンス作業をベンダー間で分業することでき、その結果として業界における Linux 活用機会が増え、さらに Linux を改良するための CEメーカーからの 貢献が増えることが期待できるからです。」

LTSI ツリーは、ほとんどの組込みシステムにとって有用な基盤となりますが、エコシステムを構成する企業 (半導体ベンダー、セット ベンダー、ソフトウェア コンポーネント ベンダー、ディストリビューター、システム/アプリケーション フレームワーク プロバイダーなど) にとっても同様です。
LTSI プロジェクトは 長期安定版カーネルの上に CEベンダーが求める新しいカーネルの革新的機能を統合していくことを支援します。同時にこれらのコードをアップストリームに入れるのを支援し、Linuxコミュニティ全体が恩恵を受けられるようにします。LTSI は現在 CE業界で多く使われているプライベートツリーを減らし、各社の開発リソースのさらなる協調と成果の共有の推進を目指しています。

日本電気株式会社の OSS 推進センター長であり、The Linux Foundation 理事である柴田次一氏は、次のように述べています。
「CE ワーキンググループのベンダー各社は、このプロジェクトで Linux カーネル コミュニティと協力できることを大変嬉しく思います。我々には、定期的に更新され、メンテナンスの行きとどいたカーネルが必要であり、LTSI はそれをかなえてくれます。」

Linux安定版カーネルのメンテナであり、SUSE のフェローで、The Linux Foundation のテクニカル アドバイザリ ボード メンバーでもある Greg Kroah-Harman 氏は、次のように述べています。
「このプロジェクトで、LTSI グループと協力し、彼らのデバイス専用コードをメインラインの kernel.org ツリーに入れるお手伝いができるのを嬉しく思います。」

LTSI の詳細については、http://www.linuxfoundation.org/collaborate/workgroups/celf をご覧ください。

■ The Linux Foundation について
The Linux Foundation は、Linux の成長促進に取り組む非営利のコンソーシアムです。
2007年に設立された The Linux Foundation は、Linux 創始者である Linus Torvalds の活動を支援し、メンバーやオープン ソース開発コミュニティのリソースを集結することにより、Linux OS の推進、保護、および発展に努めています。The Linux Foundation は、LinuxCon などのLinux カンファレンスを開催するほか、独創的な Linux 研究を行ったり、Linux プラットフォームの理解を深めるためのコンテンツを創造したりすることにより、協業と教育のための中立なフォーラムを提供しています。
Linux.com (Linux.com JAPAN) などの Web 情報は、毎月約 2 百万人の人々に利用され、重要な Linux ビデオ リソースなどが提供されてます。The Linux Foundation では、Linux カーネル コミュニティの著名な開発者がインストラクターを務める各種の Linux トレーニングを開催しています。
The Linux Foundation の詳細については、www.linuxfoundation.org (英語) または www.linuxfoundation.jp (日本語) を参照してください。また、ツイッターで、http://www.twitter.com/linuxfoundation および http://twitter.com/LinuxJapan をフォローしてください。

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商標について:
The Linux Foundation、Linux Standard Base、MeeGo および Yocto Project は The Linux Foundation の商標です。
Linux は Linus Torvalds の商標です