IBM: CIO たちが重視するのは、コストよりイノベーション
先週の LinuxCon は、IDC 社の Al Gillen 氏、Forester 社の Jeffrey Hammond 氏をはじめ、Linux/OSS 分野のビジネス リーダーによるすばらしいコンテンツが目白押しでした。その一つに、IBM Worldwide Linux Strategy のディレクターである Jean Staten Healy 氏のセッションがありました。彼は CIO らによる Linux の評価とその変化について取り上げていました。
10 年前に IBM が Linux に 10 億ドルを投じたおかげで、エンタープライズ データ センターにおける Linux はさらに躍進し、現在に至っています。当時、IBM には 3 つの構想がありました。
- Linux を改良していく:
Linux の信頼性、可用性、およびサービス性を高めるために貢献する
- IBM 製品の充実を図る:
主要なサーバー製品群と IBM ミドルウェア ポートフォリオ全体を対象に
- Linux の新しい可能性を新分野にも広げる:
Real-Time、HPC、SoNAS などの製品のように、総合的な Linux 市場の開拓を推進する
彼は「IBM Global CIO Study 2009」(世界中のCIOを対象とする調査) のデータを提示しています。この調査は、78 ヶ国 19 業種、2,500 人を超える CIO にインタビューを行ったものです。次のような興味深い結果が出ています。
- 今日の CIO は、彼らの時間の 55% をイノベーションの推進に費やしている。
- 残りの 45% の時間は、従来からの不可欠な IT 管理業務に費やされる。
- 過去 10 年間の調査では、Linux のコスト効率が最も評価されることが多かったが、今日の CIO が Linux を採用する最大の理由はコスト効率ではない。
- 彼らは、「需要に応え、柔軟性と敏捷性を提供できる」という戦略的理由で Linux を選んでいる。これはコスト効率に勝る強力な要因となる。今はイノベーションを重視する時である。
- Linux の仮想化機能と特有の柔軟性により、CIO は既存の IT 投資を最大限に活用できる。
CIO が問題にするのは、次の点です。
「どのくらいの期間でこれを導入できるのか? ビジネスの変化とともに成長できるか? このプラットフォームを担当する人材は見つかるか?」
これは Linux にとって喜ばしいニュースです。 私は常々、Linux 採用の大きな要因は低コストではない、と考えるようにしていました。コストは確かに重要ですが、決定的要素ではありません。
IBM のデータは、「Linux によって CIO や企業は敏捷性を維持でき、従来の投資を素早く評価して最大限に利用できる」という私たちの予測を証明しています。 イノベーションこそ、今日の CIO が最も重視するものであり、IBM が Linux に 10 億ドルを投じてから 10 年後の今、Linux はまずまずの状況と言えます。
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