Broadcom から Linux ユーザーにグッド ニュース
先週、Broadcom は同社の最新の 802.11n チップセット向けのドライバーをオープン ソース化したと発表しました。これは意味のあることです。クローズド ソース ドライバーでは、同社のチップセットは基本的に Linux で機能しなかったからです。これらのドライバーをオープン ソース化することにより、Linux カーネルに入れることができます。Broadcom も、他の多くのチップセット サプライヤーと同様に、ドライバーをオープン ソース化し、Linux と互換性を持たせました。現在このドライバーはカーネル ツリーにあり、おそらく次の Linux カーネル リリース 2.6.37 でメインラインに入るでしょう。
これはいろいろな意味で本当に喜ばしいことです。その 1、利用できるテクノロジが増えることは、明らかなメリットです。私たちは Linux で動作できるテクノロジを求めています。Broadcom はメジャーなテクノロジ サプライヤーですから、メインライン カーネルに同社のものがあるのとないのとでは、大きな違いがあります。その 2、LF はここ数年、テクニカル アドバイザリ ボードのメンバーと、この問題について協力し、Linux のドライバー開発モデルについて、またドライバーをオープン ソース化する意義について、ベンダーに説明してきました。(Linux のドライバー対応の詳細については、こちらの資料 (英語) を参照してください。)
数年前は、法務的問題や技術的問題に関する誤解から、ドライバーのオープンソース化を躊躇するベンダーが存在しました。しかしこうした誤解も徐々に消滅し、現在、オープン ソースによるドライバー開発サポートは、驚くほど充実してきています。Broadcom は、最後の砦の 1 つであったため、今回の発表は本当に喜ばしいニュースです。
PC World の記事で Katherine Noyes 氏も述べています。「あらゆる主要な 802.11 ワイヤレス ドライバーは、現時点ですべてオープン ソース化されています。ビジネス ユーザーにも個人ユーザーにも、Linux への移行を躊躇させていたワイヤレスへの懸念は、もう必要ありません。今回の決定は、Broadcom にも長く待ち続けていた状況が訪れたことを表しています。つまり Linux ユーザーはそれほど増大し、無視できないほどの力になり、その市場に対応する必要が出てきたということです。」
ただし、Broadcom は、平和と愛と Linux を支持するためにこのドライバーをオープン ソース化したのではありません。自社製のドライバーを Linux カーネルのメインラインに含める企業はみな、それが自社の利益になるから、そうしているのです。自社のドライバーがメインラインに入ってしまえば、Linux カーネルの頻繁な更新で発生するはずのメンテナンスが不要になります。また、Katherine Noyes 氏が述べているように、Broadcom は市場を読み、Intel をはじめとする多くの競合企業がオープン ソース化の恩恵を享受していることに気づいたために、この行動に踏み切ったのです。
こうして、メインライン化が進んでいきます。私たちは、Broadcom の努力を心から歓迎し、今後のドライバーで同社と協力できることを楽しみにしています。



