OpenStack: オープン スタンダードとクラウドの出会い

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共同開発は平等な社会を作り、個人の力を強化してきました。ひとりのフィンランド出身の若者が開始したプロジェクトに、協力者が参加し、コンピューターの革命が始まりました。以前なら莫大な資金調達が必要だったビジネスでも、今ならクラウド サービスとフリー ソフトウェアを使って二人で始めることもできます。オープン ソースを利用すれば、小規模なデバイス メーカーも、大企業と同じソフトウェアを使えます。ただし、1 つだけ忘れられている領域があります。それは、大規模なスーパー コンピューターの領域です。

今回、Rackspace と NASA により、クラウド コンピューティング プロジェクト向けの OpenStack という新しいオープン ソース プロジェクトが誕生したことをうれしく思います。今までは、スーパー コンピューターにアクセスして大規模な計算処理プロジェクトを実現できるのは、NASA のような大型研究所だけでした。 NASA は、自分たちの環境を管理するために開発したコードを OpenStack プロジェクトに寄贈し、誰もが同じことができるようにしました。OpenStack によって、いろいろな組織がこれらのコンポーネントを利用し、何万というユーザーや大規模な公共プロジェクトにサービスを提供している運用中のコードをそのまま使用して、物理的なハードウェアを拡張性のあるクラウド環境に変えることができます。

世界中の科学者がこのコンピューターの力を利用できるようになることを想像してみてください。クラウド コンピューティングの革新は、気象科学、DNA モデリング、医学研究などの分野の革新に影響を与えます。これらの領域ほど技術の恩恵の大きい領域は他にないでしょう。

OpenStack には、さらに大きな可能性があります。オープン スタンダードのパワーを得て、そのパワーをクラウドと結びつけることができるのです。クラウド コンピューティングは今や、優位を勝ち取るための競争戦略と技術が競うコンピューティングの大西部地帯です。Linux Foundation は、オープンで協力的な開発とオープン スタンダードとを基本にした、この新しい参入を歓迎します。クラウド コンピューティングにオープン スタンダードが欠けると、かつて業界を支配したようなベンダーの顧客の囲い込みに向かってしまいます。OpenStack プロジェクトを見るかぎり、Rackspace の目的は、ベンダーによる囲い込み (ベンダー ロックイン) をなくすことのようです。もしそうであれば、これまで参加を躊躇していたあらゆる大小の企業が参加することで、クラウドの利用にますます拍車がかかるでしょう。

これは、Rackspace による大胆な賭けです。Rackspace は、多くの人が彼らのプロプライエタリな技術だと思っていたものを "無償提供" し、その技術を使って他者が競争できるようにしたのです。 これは従来の活動にも影響を与えますが、結果的には、関連企業にとって大きなメリットになりました。Red Hat や IBM のバランスシートを見れば、オープン ソースや共同開発モデルを採用した成果がわかります。誰でもプロジェクトを開始して協力者を引き込む力を持てば、必ずやすばらしいことが起こります。 フィンランド出身の彼に訊いてみるといいですよ。OpenStack を見守りましょう。きっとすべての人が恩恵を受けると思います。

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