Hyperledger Fabricドキュメント翻訳による多言語対応

本ブログは、Translating Hyperledger Fabric Documentation into Multiple Languages の参考訳です。

2017年にHyperleger Fabric (バージョン1.0 : プロダクションレディー版) が初めて発表されて以来、Hyperledger Fabricは開発者/コントリビューターを含む世界中のオープンソースコミュニティに受け入れられてきました。現在、Fabricネットワークは多くの国で稼働しています。しかし、世界の人口の約80%は非英語圏の人々です。このため英語のみで提供されるFabricドキュメントは、より広範なグローバルコミュニティでの採用を阻む障壁となりえます。もし、Fabricドキュメントがこれらの非英語圏にも母国語で提供されるとしたらどうでしょうか?Fabricユーザーコミュニティが世界中の非英語圏の開発者に広がることで、ブロックチェーンネットワークはより簡単に展開され共有されるようになるでしょう。

そこで、グローバルコミュニティでのプロジェクト採用をさらに促進するために、2019年Anthony O’Dowd氏はFabricドキュメントを翻訳するイニシアチブを立ち上げ、英語を母国語としない人もFabricを使用しやすくしました。それは中国語翻訳の小さなグループから始まり、インドの学術機関がマラヤーラム語翻訳で後に続きました。

Anthonyは、ドキュメントを翻訳するための反復可能なプロセスを作成し、他の言語の翻訳者がすぐに参加して開始できるようにしました。このプロセスは、Fabricドキュメントの「Contributing Guide (貢献ガイド)」で公開されており、GitHubで新しい翻訳を開始するためのリソースと例、最初に翻訳するトピックの解説、他の翻訳者とのコラボレーション方法などが含まれています。

今日、Fabricドキュメントは6カ国語 (中国語日本語マラヤーラム語ポルトガル語ロシア語スペイン語) に翻訳されており、今後、この他の言語でも翻訳貢献が進むことを期待しています。ドキュメントのホームページ「Introduction (はじめに)」をクリックして、翻訳済みのコンテンツを参照してください。(以下の通り) 目次のバージョンをクリックして言語を切り替えると、利用可能な言語とその翻訳されたコンテンツを見ることができます。

Fabricドキュメントの翻訳は、多くの点で広範なコミュニティに利益をもたらしました。翻訳者は、翻訳作業自体がFabricを学ぶための素晴らしい方法であることを認識しており、全体的な貢献プロセスに精通することは、翻訳だけでなくコードやバグ修正にも貢献できる経験を提供します。翻訳により、Fabric開発者が技術を活用できるようになるだけでなく、多くの人々が母国語でブロックチェーン技術のメリットを学ぶことができるようになりました。コンテンツが母国語で活用できれば、エンゲージメントが促進され、テクノロジーとのより強力なつながりが可能になり、Fabricテクノロジーを採用する企業がさらに増える可能性があります。

翻訳プロジェクトに参加する

翻訳にはコラボレーションが必要なため、Linux Foundationは「Fabric Documentation Translation Campaign (Fabricドキュメント翻訳キャンペーン)」を開始し、既存の言語または新しい言語の翻訳者を募集します。翻訳に参加するには、参加できるワーキンググループをチェックするか、自分の言語がない場合はワーキンググループを立ち上げてください。Hyperledgerコミュニティにある資料のうち、母国語にして役立つと思うものを翻訳していただければ幸いです。

誰もが時間に限りがあり、翻訳するコンテンツの量は膨大です。しかし、校正のみの支援や、ボリュームの少ない翻訳貢献でも、参加する人が多いほどコミュニティ全体の利益も大きくなります。

このコミュニティ主導の翻訳プロジェクトを開始するにあたり、ご協力いただいた以下の翻訳者の方々に心より感謝申し上げます :
Satomi Tsujita氏、Yang Cheng氏、Junjie Zhou氏、Aneena Alexander氏、Renato Teixeira氏、Claudio Paz氏、Oumar Fall氏。

また、複数の言語でドキュメントを提供する方法のモデルとなったMozilla、Kubernetes、Apacheなどのアクティブな翻訳活動を行っているオープンソースプロジェクトに感謝の意を表します。新しい翻訳ワーキンググループを始める方は www.hyperledger.org/translate をご覧ください。または、自分の言語のワーキンググループに参加しましょう。ワーキンググループのリストはWikiの「International groups (国際グループ)」を参照してください。