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今なぜ世界がオープンソースのデジタルウォレットを必要としているか
2月設立されたOpen Wallet Foundationによるホワイトペーパー日本語版を公開

本日、Open Wallet Foundation (OWF) がLinux Foundation Researchとの協力のもと作成したホワイトペーパー「Why the World Needs an Open Source Digital Wallet Right Now」の日本語版「今なぜ世界がオープンソースのデジタルウォレットを必要としているか」が公開されました。

全レポート (PDF 15ページ) は、こちらからダウンロードできます :

デジタルウォレットは、取引の風景を一変させるデジタル革命の重要な要素として登場しました。クレジットカード、健康保険証/政府発行のIDカード、航空券、スポーツ/エンターテイメントのチケットなど、決済や個人情報をスマートフォンやウェアラブル端末に保存・管理し、利便性の向上、セキュリティの強化、財務やデータの便利な管理を実現します。しかし、デジタルウォレットの普及に伴い、デジタル アイデンティティのセキュリティと管理、プライバシー、個人情報への影響に大きな課題も出てきています。

近年、デジタルウォレットの人気が高まっています。2022年 FIS Worldpay レポートによると、2021年すべてのデジタルウォレットの取引額は15.9兆ドルという驚異的な数字になりました。スマートフォンの普及、モバイル決済の人気の高まり、新型コロナウイルス感染症対策に伴う非接触型決済への移行など、いくつかの要因がこの成長を後押ししています。

デジタルウォレット市場が成長を続ける一方で、まだ多くの課題に対処する必要があります。最大の課題のひとつは、異なるデジタルウォレット システム間の相互運用性です。使用しているプロバイダのデジタルウォレットが、デジタルウォレット加盟店であっても決済に使えない場合があります。このような相互運用性の欠如は、断片的なデジタルウォレットのエコシステムを生み出す可能性があります。

Open Wallet Foundation (OWF) は、どのデバイス、どのオペレーティング システム、どのアプリやサービス、どの通貨にも対応し、誰でも使用できるポータブルで安全なウォレットの開発を支援するために設立されました。このホワイトペーパーでは、デジタルウォレットの起源、開発の機会と障壁、そしてOWFがどこで役割を果たしているかが追跡されています。