本日、Linux Foundation Researchが2月に発表したレポート「Web3 and Sustainability : How We Can Reduce the Climate Impact of Blockchains, How Blockchains Can Help Reduce Our Own」の日本語版「Web3 とサステナビリティ : ブロックチェーンによる気候変動の影響を減らす方法、そのためにブロックチェーン自体ができること」が公開されました。
Web3技術によるデジタル資産の所有・転送への期待は、著しいエネルギー消費量への懸念と対立してきました。イノベーションを促進しながら持続可能性の問題を管理するには、技術、追跡、方針における共同の取り組みが必要です。
2022年夏、IntelとLinux Foundationは、Web3エコシステム全体から利害関係者を集めたラウンドテーブルを主催し、さまざまなコミュニティが持続可能性をどのように定義し、実践しているかについて議論しました。ラウンドテーブルでは、計算効率の高いブロックチェーン、グリーンエネルギーの使用、技術・会計基準の導入など、さまざまな次元の解決策について話し合いました。レポートでは3項目のアクション 1. エコシステムのガバナンス 2. 知識の育成 3. インフラ革新のためのより大きな提唱についてまとめています。
全レポート (PDF 47ページ) は、こちらからダウンロードできます :
- 日本語版 : Web3 とサステナビリティ : ブロックチェーンによる気候変動の影響を減らす方法、そのためにブロックチェーン自体ができること
- オリジナル版 (英語) : Web3 and Sustainability : How We Can Reduce the Climate Impact of Blockchains, How Blockchains Can Help Reduce Our Own
なお、今回の日本語版の作成にあたり、Hyperledger Foundationの日本のコミュニティ活動を推進する Hyperledger Japan Chapter より翻訳貢献者を募りご協力いただきました。
目次
- 序文
- はじめに
- エグゼクティブ サマリー
- 議論の構成
- 実現可能なサステナビリティ
- Web3 への参加拡大
- 課題の概要
- PoW(PoW)のエネルギー消費問題
- 逆インセンティブか、信頼のコストか ?
- ハードウェアの製造と廃棄
- 持続可能なエネルギーの採用と新しいアプローチ
- 教育と啓発 : カーボンオフセット
- 実装上の課題
- ラストワンマイルのギャップ
- 社会と政治
- ダイバーシティとインクルージョンの価値
- 必要とされる人的基盤
- 即実行可能なユースケース
- 規格と規制
- 現在の勢いを生かす
- 技術標準の策定
- 会計基準の策定
- 結論
- 謝辞
- 資料
- 著者について
- 巻末資料
- LF Research調査レポート「OpenSearchの認知と理解に関するレポート」を公開 - 2024-12-11
- OpenSearchの認知と理解に関するレポート - 2024-12-10
- FINOS & LF Research 調査レポート「金融サービスにおけるオープンソースの現状 – 2024」を公開 - 2024-12-09