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Linux FoundationがOpenTofuを発表:Terraformに代わる新しいオープンソース

このブログは、以下の記事の参考訳です。
Linux Foundation Launches OpenTofu: A New Open Source Alternative to Terraform (5 MIN READ) 

OpenTofuは、産業界のリーダーや多くの開発者の支援を受け、
信頼できる infrastructure as code(インフラストラクチャのコード化)ソリューションとなるでしょう。


2023年9月20日、スペイン、ビルバオ発 – 本日、Linux Foundationは、IaC (Infrastructure as Code) プロビジョニング ツールとして広く使用されているTerraformに代わるオープンソース プロジェクト、OpenTofuを発表しました。以前はOpenTFと呼ばれていたOpenTofuは、Terraformが最近発表したMozilla Public License v2.0 (MPLv2) からBusiness Source License v1.1へのライセンス変更に対するオープンでコミュニティ主導の対応策であり、中立的なガバナンス モデルのもと、信頼性の高いオープンソースの代替手段をすべての人に提供します。

Terraformはクラウド環境でのインフラ管理の簡素化に貢献してきましたが、最近のライセンス変更により、オープンソース コミュニティ内で懸念が生じています。OpenTofuは、MPLv2ライセンスのTerraformのオープンソース後継製品であり、コミュニティ主導、公平、多層化およびモジュール化されており、下位互換性があります。

Harness、Gruntwork、Spacelift、env0、Scalr、Digger、Terrateam、Massdriver、Terramateなどの産業界リーダーによる幅広いサポートにより、OpenTofuは140以上の組織と600人以上の人々から正式な誓約を受けています。OpenTofuは、コードベースの継続的な開発と可用性を確保し、少なくとも今後 5 年間にわたり、フルタイムの開発者を最低 18 名雇用する予定です。

Linux Foundationのエグゼクティブ ディレクターであるJim Zemlinは、次のように述べています。
「OpenTofuの立ち上げは、Infrastructure as Codeの領域で真にオープンなコラボレーションとイノベーションを促進する、共同体による取り組みだと言えます。OpenTofuのオープンソースの本質への取り組みは技術コミュニティに力を与えるものであり、アクセス性がよく信頼性の高いツールを提供するという私たちの共通のビジョンを強調しています。」

CNCFのCTOであるChris Aniszczykは、「私たちはOpenTofuの取り組みに興奮しており、オープンなガバナンスの下で組織を超えた協力が得られることで起こるイノベーションを楽しみにしています。また、CNCFコミュニティとの協力も楽しみにしています」と述べています。

また、Gruntworkの共同創設者兼CEOであり、OpenTofu創設チームのメンバーであるYevgeniy (Jim) Brikmanは、次のように述べています。
「私たちは、現代のインターネットに不可欠な構成要素であるLinux、Kubernetes、Terraformなどのツールは、真のオープンソースでなければならないと信じています。それが、堅牢で予測可能な基盤の上での事業構築を保証できる唯一の方法です。だからこそ、OpenTofuがLinux Foundationの一員となったことをとても嬉しく思います。このプロジェクトを1つの企業ではなく財団の手に委ねることは、OpenTofuが常にコミュニティ主導で真のオープンソース実装になることを意味します。」

OpenTofuは、infrastructure as codeソリューションのオープンな共同開発の推進に取り組んでいます。OpenTofuへの参加方法、貢献方法、リポジトリへのアクセス方法などの詳細については、OpenTofuの WebサイトGitHubをご覧ください。

 

The Linux Foundationについて

Linux Foundationは、オープンソース ソフトウェア、ハードウェア、標準規格、データに関するコラボレーションにおける世界有数の基盤団体です。Linux Foundationプロジェクトは、Linux、Kubernetes、Node.js、ONAP、PyTorch、RISC-V、SPDX、OpenChainなどを含み、世界のインフラにとって重要です。Linux Foundationは、ベストプラクティスを活用し、貢献者、ユーザー、ソリューション プロバイダーのニーズに対処して、オープン コラボレーションのための持続可能なモデルを作成することに重点を置いています。詳細については、linuxfoundation.orgをご覧ください。Linux Foundationは登録商標および商標を使用しています。The Linux Foundationの商標のリストについては、商標使用ページ (www.linuxfoundation.org/trademark-usage)を参照してください。LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。

メディア担当
Noah Lehman
The Linux Foundation
nlehman@linuxfoundation.org

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支援の声

「今日のLinux Foundation内でのOpenTofuの立ち上げは、私たちが共有する新しいプロジェクトの歩みにおいて、重要かつ迅速なマイルストーンを表します。これは、中立的なガバナンス、コミュニティのコラボレーション、そしてこの戦略的プロジェクトへの有意義な貢献に対するこのコミュニティの集団的な取り組みを反映しています。Harnessチームは、このことを誇りに思っています。この重要な取り組みに参加し、オープンソース コミュニティをサポートしてください。」

– Jyoti Bansal氏、Harness CEO兼共同創設者


「OpenTofuの取り組みは、コミュニティのビジョンの追求のみによって推進され、個別の企業の利益ではなく、コミュニティのニーズのために機能します。」

– Marcin Wyszynski氏、OpenTofuコア コントリビューター、Spacelift CPO


「OpenTofuを使用することにおける私たちの目標は、Terraformのオープンソース化の未来のための安定した基盤を構築することです。このプロジェクトに対するコミュニティの反応は謙虚なものでしたが、今後の私たちの計画はシンプルです。”聞く、学ぶ、取り込む、優先順位を付ける、実行する、そしてそれを繰り返す”。」

– Amri Hay氏、OpenTofuコア コントリビューター、Seven Eight NV0


「OpenTofuは、コミュニティ第一で公平であるという、Terraformが持つべきレガシーのすべてを備えたものになります。」

– Sebastian Stadil氏、OpenTofuコア コントリビューター、Scalr 創設者


「今日のダイナミックなテクノロジー環境において、オープンソースは単なる実行可能な代替手段ではなく、組織が慎重に検討すべきイノベーションと俊敏性の実現手段であることが証明されています。オープンソースの特徴は、革新性、柔軟性、透明性、コラボレーションといった、オープンソース本来の特性です。これらの特性は、クローズド システムでは達成することが難しいことがよくあります。私たちの組織では、オープンソース テクノロジーがさまざまなミッション クリティカルなソリューションを支え、ビジネスに大きなメリットをもたらしています。インフラストラクチャのコード化にOpenTofuを採用するという私たちの最近の動きは、この戦略に沿ったものです。そうすることで、私たちは拡張性と透明性を優先する開発者、ストラテジスト、組織のコミュニティに参加することになります。OpenTofuを使用して間もない段階ですが、そのコミュニティ主導の精神は私たちの長期目標とよく一致しており、既存のテクノロジー スタックとシームレスに統合されています。企業におけるインフラの変更を検討している人にとって、OpenTofuは確実に注目する価値があります。」

– Mike Sutton氏、Allianz CIO


「オープンソースとは、個人や組織に、透明性とコラボレーションを通じてデジタル ライフを保護するためのツールを提供することです。OpenTofuはその方向への重要な一歩です。私たちは、OpenTofuがイノベーションと競争市場を促進し続け、最終的には多くのエンドユーザーに利益をもたらすと強く信じています。」

– Carlos Clemente氏、ExpressVPN プリンシパル エンジニア