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Linux Foundation、さらなる調和への取り組み - LFN新メンバーとプロジェクトの展開を発表

LFNがマイクロソフトのメンバーシップ アップグレードと、エコシステムの拡大、今後のビジョンを発表

2018年3月27日ロサンゼルス発 (Open Networking Summit) – ONAP・OPNFVを含むネットワーク プロジェクト全体のコラボレーションとオペレーショナル エクセレンスを推進する LF Networking Fund (LFN) は、新しいメンバー企業・組織、プロジェクトの最新リリースと展開、従来のネットワーク スタックにとどまらないテクノロジー全体の調和に関するビジョンの拡大を発表しました。

The Linux Foundationのネットワーキング担当ゼネラル マネージャーであるArpit Joshipuraは、次のように述べています。
「主要なコミュニティと技術的なマイルストーンにより、すべてのプロジェクトとエコシステム全体の拡大を祝うことを大変嬉しく思います。LFNのミッションは、サービス プロバイダー・企業・クラウド プロバイダー・アプリケーション開発者の未来のクラウド ネイティブを可能にする、主要なオープンソース ネットワーク プラットフォームを提供することです。私たちの成長は、エッジ コンピューティングや5Gといった新しい分野でのイノベーション推進におけるオープンソース ネットワーキングの重要性を示しています。コミュニティの成功を祝い、今後のイノベーションを期待しています。」

今年初めに創設したLFNは、FD.io、OpenDaylight、ONAP、OPNFV、PNDA、SNAS全体を通じた統合・効率・メンバー エンゲージメントの促進にフォーカスした新しい運営機構です。リーディング プロジェクトが同じLFNのもとで運営されているため、プロジェクトのシナジーを活かした迅速な革新と導入を実現します。

LFNは今週 (3月26日〜30日) ロサンゼルスにて開催中のOpen Networking Summitに参加し、一連のプレゼンテーション・デモ・トレーニングを実施しています。イベントに関する詳細はこちらをご覧ください。

LFNはわずか3ヶ月で100メンバー企業・組織に達する

LFNは2018年1月創設以来、各レベルのメンバーシップで加入が続いており、現在ではさまざまな企業・業界にわたる100社がLFNの一員となっています。さらに、マイクロソフトはメンバーシップをゴールドへアップグレードすることにより、オープンソース ネットワークへのコミットメントを深めました。

新シルバー メンバーの概要

  • Dell Technologiesの子会社であるDell EMC は、業界をリードするコンバージド インフラストラクチャ・サーバー・ストレージ・オープン ネットワーキング・データ保護技術により、企業がデータセンターを最新化・自動化し、変換することを可能にします。
  • Guavusは、リアルタイムのビッグデータ分析におけるリーディング企業であり、企業がデータを瞬時に分析できることで、迅速な意思決定・コスト削減・高成長を促進します。
  • KDDIは、モバイル通信・固定通信サービスを提供する日本最大の電気通信事業者の1つです。
  • SDN Essentialsは、SDN / NFV / DevOpsコンセプトを専門とした最新ネットワークの企画・構築・実行をワンストップで行う会社です。教育・トレーニング・コンサルティング・マネージド サービスなどの包括的なサービスは、より優れたパフォーマンス・コスト・信頼性に合わせて顧客のネットワークを最適化するように設計されています。

新アソシエイト メンバーの概要

  • Beijing University of Posts and Telecommunications (BUPT) は、ケーブル通信・無線通信・コンピューター・電子工学の分野における教育と研究を特長とした国立大学です。
  • CENGN (Centre of Excellence in Next Generation Networks) は、次世代通信ソリューションの商業化を加速することに専念した産業・教育・研究リーダーによるコンソーシアムです。CENGNは、マルチベンダーのクラウド インフラストラクチャを通じて、革新的なネットワーク ソリューションのテストと検証をサポートしています。
  • 200社を超えるメンバー企業による業界団体であるMEFは、自動化されたネットワークのグローバルなエコシステム全体にわたり、機敏かつ確実でオーケストレーションされた MEF 3.0 通信サービスを可能にする原動力です。MEF 3.0 サービスは、前例のないユーザー指向 / アプリケーション指向のネットワーク リソース・サービス機能コントロールを備えた、オンデマンドでクラウド セントリックのエクスペリエンスを提供します。
  • The Open Networking Foundation (ONF) は、破壊的ネットワーク変革の先頭に立つオペレーター主導のコンソーシアムです。
  • 沖縄オープンラボラトリは、SDN / NFVおよびクラウド コンピューティングに関連する最新のオープンソース技術の適用性を追及するために創設された研究機関です。
  • SDN/NFV Industry Alliance (SDNFVIA) は、中国情報通信研究院 (CAICT) により15の組織とともに創設され、オープン性・イノベーション・コラボレーション・インプリメンテーションの原則に基づいています。同アライアンスは、SDN / NFV の商業利用への準備を強化し、SDN / NFV 業界の健全な発展を促進することにフォーカスしています。

LFNプロジェクトの展開とマイルストーン

LFNプロジェクトは、最新のリリース・展開・コミュニティの成長により、勢いが続いています。

OpenDaylight

  • OpenDaylightは、業界の多くの企業を新しい働き方に導き、イノベーションの提供・消費・収益化の方法に大きな転換をもたらしました。現在35社を超える企業が、OpenDaylightベースのソリューション / アプリケーション / プロフェッショナル サービス / トレーニングを公式に提供し、テクノロジー プロバイダーやサービス プロバイダーなど多くの企業が非公式にブランド化された製品でプラットフォームのコンポーネントを使用しています。今日までOpenDaylightは、Bell Canada、Orange、China Mobile、Tencentなどの通信事業者やメディア ネットワークで導入されており、10億人を超えるユーザーをサポートしています。OpenDaylightの最新リリースOxygenについての詳細はこちら ( https://www.opendaylight.org/about/news/blogs/opendaylight-releases-oxygen-with-new-p4-and-container-support ) をご覧ください。

PNDA

  • シンプルでスケーラブルなビッグデータ分析プラットフォームを提供する多くのオープンソース技術の集合体であるPlatform for Network Data Analytics (PNDA) は、多数の新機能と改善点を備えた最新のメジャー リリースを発表しました。PNDA 4.0は、証明書と鍵のアップロードによりPNDAのWebサービスのセキュリティをサポートするだけではなく、マルチ ユーザー アウェアネスも含まれています。改善されたリソース管理・Spark 2のサポート・データの取り込みと圧縮をカバーする多くの改訂も行われています。このリリースに関する詳細はこちらをご覧ください。

FD.io

  • FD.io は最近、Kubernetesネットワーキング・Istio・クラウド ネイティブNFVのエンハンスにフォーカスした6番目のソフトウェア リリースFD.io 18.01を発表しました。FD.io のコンテナ内で提供される高性能データプレーン サービスは、クラウド ネイティブ VNFの構築に使用され、NFVが仮想マシンから解放されKubernetesに進むことを可能にします。また FD.io は、複数のベンダー (CiscoとNetgate) による製品での活用に伴う拡大と、新しいプロジェクトを通じたコミュニティの成長に関して発表しました。

ONAP

  • ONAPは1周年を迎え、プロジェクト横断的な展開が拡大しています。
  • ONAPは世界のモバイル通信の約60パーセントで使用されています。例えばLFNのプラチナ メンバーであるOrangeは、オンデマンド ネットワーク トランスフォーメーションの推進 にONAP、OPNFV、OpenDaylightを使用しています。China Mobile、Vodafone、Bell Canadaもまた、早期の本番環境デプロイメントでONAPを使用しています。LFNブースには、ETSI NFVアーキテクチャに基づいた異なるベンダーによる複数のVNFで構成された複雑なエンド ツー エンドの実在するサービスであるVoTLEの設計・オーケストレーション・管理方法を中心としたONAPのデモンストレーションが展示されています。CNCFブースでも、あらゆるパブリック / プライベート / ハイブリッド クラウドへのONAPデプロイメントを可能にする、ONAPとKubernetesのベストなネットワーク オートメーションとクラウド ネイティブ オーケストレーションに関するデモンストレーションが行われています。

OPNFV

  • OrangeとChina Mobile は、OPNFVのContinuous Integration (CI) パイプラインを使用し、内部NFVオンボーディング フレームワークの作成をテストしています。 Orangeは、NFVIとVIMの検証、VNFのオンボードと検証、ネットワーク サービスのオンボードにOPNFVを使用しています。China Mobileは、Telecom Integrated Cloud (TIC) に OPNFV を使用して、NFVI、VIM、VNFを継続的にインテグレーション・オンボード・テストしています。OPNFVを使用したフル ネットワークのオンボードとテストをロードマップで予定しています。
  • LFNとOCPとの正式なパートナーシップにより、フル オープンソース ネットワーク スタックを実現するオープンソース ハードウェア / ソフトウェア全体を通したコラボレーションだけでなく、OPNFVソフトウェアによるOCPハードウェアのインテグレーションとテストが可能になります。
  • OPNFVとETISは、融合の一環として、次のコミュニティ テスト イベント (OPNFVのFraserプラグフェスト第3回ETSI NFVプラグテストイベント) を5月29日〜6月8日フランスのソフィア アンティポリスで共同開催します。

オープンソースとスタンダードを調和させることは、ネットワーク内の自動化と仮想化の待望の融合への道のりを築きます。2017年オープンソース ネットワーキング プロジェクトは、オープンでモジュラー型のネットワーク スタックを導入し、プラットフォーム間で独自のアイデアを統合し始めました。今日LFNは、調和の次のフェーズとしても知られる、従来のネットワークのディスラプションのカタリストである、オープンソース ネットワーキングの未来のインパクトを形作っています。

The Linux Foundationについて

The Linux Foundationは、オープン テクノロジの開発や商用展開を加速するエコシステム構築のための組織として、世界のトップクラスの開発者や企業から選ばれています。The Linux Foundationは世界中のオープンソース コミュニティと協力して、史上最大の共有技術投資を作り出すことにより、難解な技術問題を解決しています。2000年に創設されたThe Linux Foundationは、オープンソース プロジェクトをスケールするためのツール、トレーニング、およびイベントを提供しており、それらのプロジェクトが協力し合い、1社だけでは成し得ない経済的影響を実現しています。詳細については、www.linuxfoundation.org を参照してください。

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The Linux Foundationはさまざまな商標を登録および使用しています。The Linux Foundationの商標一覧はこちらのページでご確認いただけます。LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。

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